竹花貴騎氏主催のMUP 返金請求 俺ならこうする

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返金請求しようとしているMUP生の方々へ。

今までの竹花貴騎氏と、MUPを運営する財団法人ではない「竹花財団」の行状を考えれば、すんなりと払うなんてありえないのに、ちょっと期待しすぎじゃないだろうか。

かといって、集団訴訟を薦める人もいるけど、現実的に支払った費用以上の弁護士費用を払う人はいないだろうし、依頼される弁護士の方も、少額の上に人数が多ければ多いほど事務処理が増えるので、請けてくれる弁護士もいないだろう。

集団訴訟、最近だとD9・senarの投資被害(原告138名,訴額5億2000万円余)といった規模でようやく請けてくれるのでしょう。

D9投資被害対策弁護団・sener投資被害対策弁護団

だったら、どうしましょう。

竹花貴騎氏から若者の足を引っ張るいい歳した爺さんと褒め称えられたえびすいだったら、こうします。

これは、あくまでわたしだったらこうする、です。

「内容証明郵便」を送る

まず、「返金してくれ」と内容証明郵便を送ります。

かの竹花校長も実践していたとても実務的な手法です。

文例はこちらです。ファイル形式、書式は、こちらのWordファイルを参照してください。

 通知人は、被通知人に対し、令和元年11月1日より令和二年10月31日まで、御社オンラインスクール「MUP」の受講契約を締結し、受講費用を月額8,980円、合計107,760円支払っております。

通知人は、MUP講師である被通知人・竹花貴騎氏が以下経歴と実績の持ち主であり、被通知人の講座がその経歴と実績に裏付けされた講座であるという理由で受講申込みをしました。

1. 元Googleの社員であったこと
2. 年商90億円、総資産100億円の実績がある経営者であること
3. 海外に豪邸を所有し、プライベートジエット機を所有していること
4. 複数の大企業と取引を行い、提供しているサービスは17,000社が利用していること

しかしながら、こちらのウェブメディアによる記事の他、いたるところで経歴と実績が虚偽であることを知りました。
竹花貴騎氏「カリスマ社長の虚実」 対談の石破茂氏も広告塔批判で「大変遺憾」、サイト掲載企業はJ-CAST取材に「契約の認識ない」
https://www.j-cast.com/2020/11/11398556.html

したがって、消費者契約法第4条第1項第1号不実告知と民法第96条第1項詐欺(虚偽の説明)により、受講契約の取り消しと受講費用の返還請求をいたします。

つきましては、本書面到達後1週間以内に上記受講代金を、下記の通知人の銀行口座に振込送金する方法により支払うよう、本書を以て催告します。

○○銀行 ○○支店 ○○預金
口座番号 ○○○○○○○
口座名義 ○○○○○○○

期限内にお支払いいただけない場合には、あらためて通知をすることなく、上記契約を解除し、法的手続きによって、上記受講代金及びこれに対する遅延損害金の請求をする所存でおりますので、あらかじめご承知おきください。

内容証明郵便の送り方は、こちらが参考になります。

内容証明郵便を自分で出す方法

早くて翌日、遅くとも翌々日には届くものと思われます。
その日から1週間、銀行口座に入金されるかどうか、確認しましょう。

さてい、1週間過ぎても入金がない場合にはどうするか。
少額訴訟を起こしましょう。

入金がなければ少額訴訟

MUP生は、在籍期間が長い方でもせいぜい3年でしょうか。受講費用は3年間で323,280円ですね。
少額訴訟は、60万円以下の金銭の支払い請求を目的とする手続きです。
申し立て費用が安く、手続き期間も短く、原則一回の期日で審理が終了し、即日判決が言い渡されます。

こちらのように、手続きを詳しく紹介しているサイトも多くあり、弁護士に依頼せずとも十分自分自身で手続きできると思います。

少額訴訟とは?手続きの流れや債権回収費用をわかりやすく解説

※とりあえず、一旦ここで筆を置きます。
訴状に何を書くのか、おってサンプルを用意しようと思います。

繰り返しますが、これはあくまでえびすいだったらどうするか、です。
この方法が正しいかどうか、返還されるかどうかはわたしはわかりません。
この手法を利用したことに伴う一切の事柄は自己責任でお願いします。

Lim MEOについての評価記事を書くきっかけ

奈良公園のシカ
わたくしえびすい(戎井)は奈良県出身なのです。

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

そもそもえびすいはなんでそんなことに首を突っ込んでるんだ、と不思議に思ってらっしゃるでしょう。
傍から見ると、わざわざやけどをしに火中の栗を拾いに行ってるとしか見えないですよね。あほですよね。

なぜ、この評価記事を書いたのかざっと経緯を書いてみます。

■Limのサービスを知ったきっかけ

昨年、とある方が大阪にセミナー登壇者として招いてくださいました。
それをきっかけに、セミナー参加者を中心に関西で商売をしている様々な方とFacebookで繋がりました。

その際、セミナーにはいらっしゃらなかったのですが、大阪で繋がった方と多数お知り合いのAさんという方から友達申請があり、承認しました。
私の出身地でもある奈良県で活躍されてそうな風だったのも、承認した理由のひとつです。

少し経って、そのKさんが奈良県でIT/Web関係のイベント、セミナーを大々的に行って奈良を盛り上げたいと投稿されていました。
わたし自身もなにかお手伝いできないかと、Aさんにメッセージを送りました。えびすいは奈良県出身なのです。

その後、電話で会話しました。

わたしとしては、Googleマイビジネスの活用セミナーをできないかと思っていたのですが、すでにGoogleマイビジネス、いわゆる「MEO」に関しては登壇をお願いしようと思っている会社があるということでした。
最近は、Googleマイビジネスに関して詳しい方が増えましたが、当時はまだその内容でセミナーをする方はそんなにいらっしゃらなかったので、どなたかなと思い会社名を伺いました。

そこで、聞いたのが株式会社Limという会社でした。

■人工知能活用「Lim MEO」を調べてみる

人工知能活用「Lim MEO」紹介のページをみました。

内容は当時わたしが拝見したときとほぼ同じなのですが、修正されているところもあります。
現在は「業界最大手の安心」、「世界6カ国の信頼」というキャッチコピー2つが並んでいますが、当時はこの間に「元Google開発者」というコピーも書かれていました。

Lim MEOについての評価記事を書くきっかけ
「元Google開発者」というコピー が書かれている

Lim代表取締役の竹花貴騎氏は数多くの動画を公開されており、この「Lim MEO」とInstagramのサービス「インスタフォロワーを自動で増やす」の解説動画を拝見しました。
MEOに関する動画は、当時「元Googleが教える今一番熱い集客のMEOとは!?」というタイトルでした。

Lim MEOについての評価記事を書くきっかけ
現在はタイトルに元Googleとは記載されていません

元Googleだという方が話しているということもあり、衝撃的でした。

※現在は「MEO集客をシンプル解説!【プロマーケターが教える2020年最新!】上位表示率92%」というタイトルに変更されています。

余談ですが、2月当時はLimグループ代表の竹花貴騎氏が元Googleであるという文言をYoutube動画のタイトルなどで複数目にしたのですが、今拝見すると元Google社員や元Googleという表記が削除されていますね。
シェアされたサイトなどで当時のタイトルを確認することが出来ます。

「元Googleの竹花貴騎が考える」と説明がある
「元Googleの竹花貴騎が考える」と説明がある。

■なぜよくないかAさんに教えてあげる

当時、「元Googleが教える今一番熱い集客のMEOとは!?」の動画をシェアしたら、「清々しいばかりのスパム手法を展開していて笑ってしまいました。」とあるSEOに詳しい方からもコメント頂きました。

どの点が良くないと思われるかは、件のブログ記事に4点指摘しています。

さて、好ましくない仕様を基に開発、運用されている「MEO」サービスに関して、Kさんが動画を視てどう思うか確認しました。

Kさんの回答は、スパム的に問題ないということでした。

さらに、Limを信用している理由として、Kさんは「Googleの多額の資金を払い連携している(原文ママ)」ということを聞いており、「スパム的に問題ないとお伝えしたのはGoogleと連携しているから、(Limが)事実として3年も継続できている」と説明して下さいました。
注)KさんがLim関係者から直接話を聞いたのか、噂話を聞いたのか、そこまでわたしは正確に把握しておりません。

Googleが「MEO」サービスを提供している会社から資金を得て提携しているという会社があれば、Webマーケティング業界などでは話題になると思いますが、それまでそのような話をわたしは聴いたことがありません。その後、Kさんに「提携しているという事実があるかGoogleに確認してみたら」とお伝えしたのですが、Kさんとのやりとりはその後なくなりました。

※この件は、わたしが適当にでまかせで書いているわけではありません。Kさんとのメッセンジャーでのやりとりを保存しております。

■そしてブログ記事を書きました

春先だか初夏だかに奈良県内で開催したい、とおっしゃっていたWeb/IT関係のイベントは新型コロナウイルスの影響もあったのでしょう、開催したという話はその後聞くことはありませんでした。

しかし、ブログを公開した2月14日時点では新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が出されるとは思いも寄りませんでした。
奈良県内で中小企業の社長さんや商店主さんが対象のイベント、セミナーが開催されて、InstagramやGoogleマイビジネスのガイドラインの趣旨に反する「MEO」サービスが、WebやITに詳しくない方々に「推奨するサービス」として認知されるのはいかがなものか。

Googleマイビジネスのガイドラインに違反する方法を用いたMEOサービスを提供する会社はたくさん存在します。しかし、その殆どはガイドラインに違反している良くない方法を用いていることを承知で提供しているため、大っぴらに営業しているところはほとんどありません。
どのような仕様を用いて成果を出すサービスとなっているのか、ウェブサイトなどで詳しく説明している会社も多くありません。
一方で、Limは動画で仕様を説明されている。
○○だから、XXの点でおかしいのではないかと指摘できる。

この2つの理由で、ブログ記事を公開した次第です。

以上。

動画で違反手口を公然と説明するMEO業者-どこがNGなのか解説します

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

GoogleマイビジネスやInstagramを利用して集客アップサービスを提供する、とある会社の存在を知りました。

世間にはいわゆるグレーやブラックな手法を提供し、対価を得る「MEO」業者さんが多数存在します。
ただし、スパム行為や悪質商法(GoogleやInstagramのガイドライン違反)をしていると類推できるだけで、明らかにしている証拠がないため名指しすることは難しいです。

そんな中、なぜこの会社をとりあげたのかというと、この会社は社長自ら、自社のサービス内容の解説動画のなかで、明らかにスパムと判断できる説明をしていたからです。

さらに問題だと思ったのはこの社長、Googleの元社員(Google Asia Pacific. Marketing and Communications)という経歴だからです。
元Googlerが在籍した会社のプロダクトのガイドラインを踏みにじるサービスを展開するのは信じがたい。ガイドラインを知らないとも思えない。

こういうきっかけで書こうと思いました。

ガイドラインを守らないと、いきなり検索結果に表示されない、アカウント自体が停止、もしくは削除されるという罰則をうけることになります。
どういうことをしたらGoogleマイビジネス・マップのガイドラインに反することになるのか、この動画での社長の説明を解説します。

■この会社が提供しているサービス内容

株式会社Lim(以下Lim)は、人工知能活用「Lim MEO」という名称で、Googleマップ上で効率的に上位表示を実現するサービスを提供しています。
月額19,800円のシルバープランから、98,000円の専属プランで、Googleマイビジネスへの登録、外部被リンク作成、口コミ増加施策などを行っています。

MEO-LIM

Instagramでは、「インスタフォロワーを自動で増やす」というページでサービス内容が紹介されていて、ビジネスプラン・月額¥14,980/月など3つのプランが用意されています。

MEO-LIM

紹介しているページでは、世界中の有名企業に信頼されているとして、佐川急便、東芝、群馬県、ソフトバンク、RIZAP、DBS(シンガポール銀行)、DACグループのロゴを掲載しています。

さて、具体的にどこがスパム行為もしくは悪質商法なのか、説明します。

■報酬を払いクチコミを書いてもらうのはNG

Lim社長曰く
「うちには“Limローカルガイドコミュニティ”というのがあって、実際にホンモノの人間がクチコミをします。偽物はダメですよ。」(30分50秒)

Googleマイビジネス・マップのクチコミは、実際に現地に赴き体感した方が書けます。現地に行っていない方は書いてはいけませんし、Googleはスマホの位置情報もチェックしていますので、実際に行ったかどうか判別可能です。

さらに、クチコミを書く人がホンモノの個人のアカウントか偽物アカウントにかかわらず、対価を得てその見返りにクチコミを書くのはガイドラインに違反します。

この会社が、無償で引き受けて、ローカルガイドコミュニティのローカルガイドさんも無償で現地に赴き、体感してそのクチコミを書くのであれば何ら問題はありません。
しかし、”MEOシルバープラン”・¥19,800/月額で提供する中に”口コミ増加試作(原文ママ)”とLimのWebサイトにあります。

■人為的に被リンクを増やしても効果は無い

Lim社長曰く
「どのサイトにリンクを置いたら被リンク(サイテーション)に一番効果があるのか分析し、そのサイトからリンクを貼ります。」(29分35秒)

まず、外部のウェブサイトにリンクを貼ってもらう「被リンク」に関していうと、Googleから評価されていないウェブサイトからの被リンクは表示順位をあげることに対して全く効果が無いです。数が多くても同じく効果が無いです。

評価されていないウェブサイトというのは、知名度のないポータルサイトや個人のブログなどです。評価されているウェブサイトは、公的機関のサイトや信頼性の高いメディア、専門分野で支持を集めているウェブサイトのことをいいます。

Googleウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏が、2017年6月にアメリカで開催されたSMX AdvancedというSEOカンファレンスにおいて、被リンクを増やすためにお金を払うことを、

literally throwing money out of the window,(文字通り、窓からお金を捨てるようなもの)

と発言しています。 また、

they now are way better at ignoring these paid or manipulated links(Googleは、それらのお金で購入されたリンクや人為的に操作されたリンクを〈評価する要素から〉除外することがうまくなっている)

とも話しています。

Google: Buying Links Is Like Throwing Money Out The Window

Limの説明を再掲します。

どのサイトにリンクを置いたら被リンク(サイテーション)に一番効果があるのか分析し、そのサイトからリンクを貼ります。

評価されているウェブサイトに勝手にリンクを貼ることはできません。編集権限を持っているウェブサイトでないとリンクを貼れません。

お金を払って彼らが所有するウェブサイトからリンクが貼られるということはどういうことか。
かつて一世を風靡した外部リンク施策ですね。
検索エンジンからペナルティをうける可能性があります。

■人為的にアクセス数を増やす、アクセスエリアを詐称するのはスパムです

Limの一番のウリは、”Word Server Access System”というシステムです。
これは、動画の28分から説明がはじまります。箇条書きにするとこうなります。

  • Limは世界中にサーバーを所持していて、香港からコントロールしている
  • サーバーではiPhoneのチップへ万単位の数で操作の指示を送ることが出来る
  • チップからGoogleマイビジネスで登録した店舗情報や公式ウェブサイトにアクセスしてページビューを稼ぐ
  • サイトの滞在時間もコントロールし、評価されやすくする
  • アクセス元は、海外からではなく日本国内からのアクセスであるように詐称する

簡単にいうと、あたかも数万人が特定の店の情報を見ているように偽のアクセス数を稼ぎます、といっています。

本来、Web上の情報へアクセスした数、閲覧数は、人間がスマートフォンやパソコンで閲覧した数であることが求められます。

機械的に表示させたのであれば、それが何万回であろうが宣伝にはなりません。しかし、Googleの検索サイトであたかもその情報が多数検索され、人からアクセスされていると思わせ、人気のある情報、知名度のあるお店と思わせ、その情報が有益であると思わせる施策をLimはとっている。
当然これは、Google検索に対するスパム行為です。日本国内からのアクセスであるように詐称する、人間の操作のようにアクセスする、というのはあくまでそうしてスパム判定から逃れらようとしているだけで、機械的に閲覧数を稼ぐことそのものはスパム行為です。

さらに、あたかも日本国内からのアクセスであるようにという接続元を詐称する手法は「IPスプーフィング」といって、それ自体では攻撃できませんが不正侵入等を目的とした不正アクセス時によく利用される手法です。

■”Word Server Access System(WSAS)”でInstagramへのスパム行為も

さて、LimはもともとInstagramを利用した集客システムの提供からはじまった会社のようです。

インスタフォロワーを自動で増やす

こちらのサービスもWSASを利用しているようです。
アクセス元の詐称の他、自動操作であたかも人間が操作しているように、サービスを申し込んだアカウントに大量の「いいね」をして、あたかも人気のアカウントのように見せるスパム行為をしているようです。

ここで注目したいのはこのサービスが有効だという、Limのロジックです。

”現在インスタグラムのアップデートにより全ての自動運用ボットは正常な作動はなされません。そんな中、Limの技術によりインスタ自動運用は世界でも弊社のみが現在提供できるサービスとなりました。”

動画もあります。

対して、Instagram社のコミュニティガイドラインはこちら。

有意義で純粋なやり取りを大切にしてください。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。

LimはInstagram社に検知されないから大丈夫と言っている、しかしInstagram社は人為的に集めるのはNGといっている。

Limの考えは、たとえて言うと「万引きも見つからなければ問題ない」と言っているのと同じですね。

あきらかに、Instagramのエコシステム、コミュニティを毀損するスパム行為です。

■まとめ

悪質業者、スパム業者がそのスパム手法を公然と説明して営業活動をしているのはあまり表に出てこないので、とりあげてみました。

なぜスパムなのか、なぜ悪質なのかできるかぎるわかりやすく書いたつもりですが、わかっていただけたか不安です。

営業にくる業者さんが悪質なのかそうでないのか、判断する材料としてすこしでも役に立てば嬉しいです。

以上。