竹花貴騎氏主催のMUP 返金請求 俺ならこうする

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返金請求しようとしているMUP生の方々へ。

今までの竹花貴騎氏と、MUPを運営する財団法人ではない「竹花財団」の行状を考えれば、すんなりと払うなんてありえないのに、ちょっと期待しすぎじゃないだろうか。

かといって、集団訴訟を薦める人もいるけど、現実的に支払った費用以上の弁護士費用を払う人はいないだろうし、依頼される弁護士の方も、少額の上に人数が多ければ多いほど事務処理が増えるので、請けてくれる弁護士もいないだろう。

集団訴訟、最近だとD9・senarの投資被害(原告138名,訴額5億2000万円余)といった規模でようやく請けてくれるのでしょう。

D9投資被害対策弁護団・sener投資被害対策弁護団

だったら、どうしましょう。

竹花貴騎氏から若者の足を引っ張るいい歳した爺さんと褒め称えられたえびすいだったら、こうします。

これは、あくまでわたしだったらこうする、です。

「内容証明郵便」を送る

まず、「返金してくれ」と内容証明郵便を送ります。

かの竹花校長も実践していたとても実務的な手法です。

文例はこちらです。ファイル形式、書式は、こちらのWordファイルを参照してください。

 通知人は、被通知人に対し、令和元年11月1日より令和二年10月31日まで、御社オンラインスクール「MUP」の受講契約を締結し、受講費用を月額8,980円、合計107,760円支払っております。

通知人は、MUP講師である被通知人・竹花貴騎氏が以下経歴と実績の持ち主であり、被通知人の講座がその経歴と実績に裏付けされた講座であるという理由で受講申込みをしました。

1. 元Googleの社員であったこと
2. 年商90億円、総資産100億円の実績がある経営者であること
3. 海外に豪邸を所有し、プライベートジエット機を所有していること
4. 複数の大企業と取引を行い、提供しているサービスは17,000社が利用していること

しかしながら、こちらのウェブメディアによる記事の他、いたるところで経歴と実績が虚偽であることを知りました。
竹花貴騎氏「カリスマ社長の虚実」 対談の石破茂氏も広告塔批判で「大変遺憾」、サイト掲載企業はJ-CAST取材に「契約の認識ない」
https://www.j-cast.com/2020/11/11398556.html

したがって、消費者契約法第4条第1項第1号不実告知と民法第96条第1項詐欺(虚偽の説明)により、受講契約の取り消しと受講費用の返還請求をいたします。

つきましては、本書面到達後1週間以内に上記受講代金を、下記の通知人の銀行口座に振込送金する方法により支払うよう、本書を以て催告します。

○○銀行 ○○支店 ○○預金
口座番号 ○○○○○○○
口座名義 ○○○○○○○

期限内にお支払いいただけない場合には、あらためて通知をすることなく、上記契約を解除し、法的手続きによって、上記受講代金及びこれに対する遅延損害金の請求をする所存でおりますので、あらかじめご承知おきください。

内容証明郵便の送り方は、こちらが参考になります。

内容証明郵便を自分で出す方法

早くて翌日、遅くとも翌々日には届くものと思われます。
その日から1週間、銀行口座に入金されるかどうか、確認しましょう。

さてい、1週間過ぎても入金がない場合にはどうするか。
少額訴訟を起こしましょう。

入金がなければ少額訴訟

MUP生は、在籍期間が長い方でもせいぜい3年でしょうか。受講費用は3年間で323,280円ですね。
少額訴訟は、60万円以下の金銭の支払い請求を目的とする手続きです。
申し立て費用が安く、手続き期間も短く、原則一回の期日で審理が終了し、即日判決が言い渡されます。

こちらのように、手続きを詳しく紹介しているサイトも多くあり、弁護士に依頼せずとも十分自分自身で手続きできると思います。

少額訴訟とは?手続きの流れや債権回収費用をわかりやすく解説

※とりあえず、一旦ここで筆を置きます。
訴状に何を書くのか、おってサンプルを用意しようと思います。

繰り返しますが、これはあくまでえびすいだったらどうするか、です。
この方法が正しいかどうか、返還されるかどうかはわたしはわかりません。
この手法を利用したことに伴う一切の事柄は自己責任でお願いします。

Lim MEOについての評価記事を書くきっかけ

奈良公園のシカ
わたくしえびすい(戎井)は奈良県出身なのです。

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

そもそもえびすいはなんでそんなことに首を突っ込んでるんだ、と不思議に思ってらっしゃるでしょう。
傍から見ると、わざわざやけどをしに火中の栗を拾いに行ってるとしか見えないですよね。あほですよね。

なぜ、この評価記事を書いたのかざっと経緯を書いてみます。

■Limのサービスを知ったきっかけ

昨年、とある方が大阪にセミナー登壇者として招いてくださいました。
それをきっかけに、セミナー参加者を中心に関西で商売をしている様々な方とFacebookで繋がりました。

その際、セミナーにはいらっしゃらなかったのですが、大阪で繋がった方と多数お知り合いのAさんという方から友達申請があり、承認しました。
私の出身地でもある奈良県で活躍されてそうな風だったのも、承認した理由のひとつです。

少し経って、そのKさんが奈良県でIT/Web関係のイベント、セミナーを大々的に行って奈良を盛り上げたいと投稿されていました。
わたし自身もなにかお手伝いできないかと、Aさんにメッセージを送りました。えびすいは奈良県出身なのです。

その後、電話で会話しました。

わたしとしては、Googleマイビジネスの活用セミナーをできないかと思っていたのですが、すでにGoogleマイビジネス、いわゆる「MEO」に関しては登壇をお願いしようと思っている会社があるということでした。
最近は、Googleマイビジネスに関して詳しい方が増えましたが、当時はまだその内容でセミナーをする方はそんなにいらっしゃらなかったので、どなたかなと思い会社名を伺いました。

そこで、聞いたのが株式会社Limという会社でした。

■人工知能活用「Lim MEO」を調べてみる

人工知能活用「Lim MEO」紹介のページをみました。

内容は当時わたしが拝見したときとほぼ同じなのですが、修正されているところもあります。
現在は「業界最大手の安心」、「世界6カ国の信頼」というキャッチコピー2つが並んでいますが、当時はこの間に「元Google開発者」というコピーも書かれていました。

Lim MEOについての評価記事を書くきっかけ
「元Google開発者」というコピー が書かれている

Lim代表取締役の竹花貴騎氏は数多くの動画を公開されており、この「Lim MEO」とInstagramのサービス「インスタフォロワーを自動で増やす」の解説動画を拝見しました。
MEOに関する動画は、当時「元Googleが教える今一番熱い集客のMEOとは!?」というタイトルでした。

Lim MEOについての評価記事を書くきっかけ
現在はタイトルに元Googleとは記載されていません

元Googleだという方が話しているということもあり、衝撃的でした。

※現在は「MEO集客をシンプル解説!【プロマーケターが教える2020年最新!】上位表示率92%」というタイトルに変更されています。

余談ですが、2月当時はLimグループ代表の竹花貴騎氏が元Googleであるという文言をYoutube動画のタイトルなどで複数目にしたのですが、今拝見すると元Google社員や元Googleという表記が削除されていますね。
シェアされたサイトなどで当時のタイトルを確認することが出来ます。

「元Googleの竹花貴騎が考える」と説明がある
「元Googleの竹花貴騎が考える」と説明がある。

■なぜよくないかAさんに教えてあげる

当時、「元Googleが教える今一番熱い集客のMEOとは!?」の動画をシェアしたら、「清々しいばかりのスパム手法を展開していて笑ってしまいました。」とあるSEOに詳しい方からもコメント頂きました。

どの点が良くないと思われるかは、件のブログ記事に4点指摘しています。

さて、好ましくない仕様を基に開発、運用されている「MEO」サービスに関して、Kさんが動画を視てどう思うか確認しました。

Kさんの回答は、スパム的に問題ないということでした。

さらに、Limを信用している理由として、Kさんは「Googleの多額の資金を払い連携している(原文ママ)」ということを聞いており、「スパム的に問題ないとお伝えしたのはGoogleと連携しているから、(Limが)事実として3年も継続できている」と説明して下さいました。
注)KさんがLim関係者から直接話を聞いたのか、噂話を聞いたのか、そこまでわたしは正確に把握しておりません。

Googleが「MEO」サービスを提供している会社から資金を得て提携しているという会社があれば、Webマーケティング業界などでは話題になると思いますが、それまでそのような話をわたしは聴いたことがありません。その後、Kさんに「提携しているという事実があるかGoogleに確認してみたら」とお伝えしたのですが、Kさんとのやりとりはその後なくなりました。

※この件は、わたしが適当にでまかせで書いているわけではありません。Kさんとのメッセンジャーでのやりとりを保存しております。

■そしてブログ記事を書きました

春先だか初夏だかに奈良県内で開催したい、とおっしゃっていたWeb/IT関係のイベントは新型コロナウイルスの影響もあったのでしょう、開催したという話はその後聞くことはありませんでした。

しかし、ブログを公開した2月14日時点では新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が出されるとは思いも寄りませんでした。
奈良県内で中小企業の社長さんや商店主さんが対象のイベント、セミナーが開催されて、InstagramやGoogleマイビジネスのガイドラインの趣旨に反する「MEO」サービスが、WebやITに詳しくない方々に「推奨するサービス」として認知されるのはいかがなものか。

Googleマイビジネスのガイドラインに違反する方法を用いたMEOサービスを提供する会社はたくさん存在します。しかし、その殆どはガイドラインに違反している良くない方法を用いていることを承知で提供しているため、大っぴらに営業しているところはほとんどありません。
どのような仕様を用いて成果を出すサービスとなっているのか、ウェブサイトなどで詳しく説明している会社も多くありません。
一方で、Limは動画で仕様を説明されている。
○○だから、XXの点でおかしいのではないかと指摘できる。

この2つの理由で、ブログ記事を公開した次第です。

以上。

今ぼくらに出来る簡単な飲食店支援をしよう

キッチンニュー早苗・ハヤシオムライス

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

現在、COVID-19の拡大防止のため、ひろく外出自粛が行われています。

影響範囲は多方面にわたりますが、一番目に見えて影響をうけているのは、ふだん吞んだり食事する飲食店です。

先行きが見えない中、外食しづらくなったお客さんにおうちでも自慢のメニューを楽しんでもらおう、少しでも売上減少を食い止めようと持ち帰り(テイクアウト)、宅配(デリバリー)をはじめるお店が増えています。
諸外国をみていても、これから先、さらに外出するのがはばかられることになっても食料の買い出しは認められているところが多く、持ち帰りや宅配は飲食店が最後までたたかえる手段です。

■テイクアウト、宅配可能と設定する

さて、「持ち帰りはじめたよ」とSNSでアナウンスされているお店をみかけますが、SNSでの投稿は一過性の場合が多く、定期的に投稿しないとタイムラインに流されていってしまいます。
そこで活用して欲しいのが、そう、Googleマイビジネス・マップです。
ここで、持ち帰り、宅配をしているという設定に変更して欲しいのです。
変更すると、例えば「高田馬場 テイクアウト」と検索すれば対応しているお店が検索結果に並びます。ぜひ、検索した人に見つかる設定にして欲しいのです。

■すでにお店の情報を管理されている店主さんは

まず、Googleマイビジネスでお店の情報をすでに管理されている店主さんはどうすればよいか。
パソコンでお店の管理画面を開いて下さい。
そして、「情報」をクリックして「お支払い」の右にある鉛筆をクリックして下さい。

Googleマイビジネス で宅配とテイクアウト対応に設定する方法

Googleマイビジネス で宅配とテイクアウト対応に設定する方法

そうすると、お店の各種属性が設定できます。

スクロールすると下の方に「食事」のくくりで「テイクアウト」と「宅配可能」のボタンがあります。
これをマークが「レ」に変わるまでクリックして下さい。
チェックマーク「レ」になると対応しているという意味になります。

Googleマイビジネス で宅配とテイクアウト対応に設定する方法

※現在、投稿にて「covid-19の最新情報」というタブから投稿できるようになっています。こちらにも、「テイクアウト」、「宅配可能」という文言をいれて投稿してください。
※カテゴリ欄にも「テイクアウト」と設定できます。サブカテゴリに「テイクアウト」、「宅配/出前」というカテゴリもありますので、こちらも設定してください。
※中華料理店さんはそもそも「テイクアウト可能な中華料理店」というナイスなカテゴリがそもそもあるので、それに変更してもいいですね。ただし、現状すぐに反映されないケースもあるようなので、とりあえずサブカテゴリの変更に留めた方がよいかも。

■ぼくたちがテイクアウト、宅配可能と報告する方法

では、一般ユーザーはどうやって応援すればよいのか。
Googleマイビジネスは、すでにオーナー確認をすませている店主さんがいる一方で、まだ確認をすませていない、管理できることをご存じないお店もたくさんあります。

では今からオーナー確認をしようとしても現在、GoogleではCOVID-19への各種対応ですぐにオーナー確認できる状況にありません。(通常でも最大2週間程度かかります)

その場合、Google検索から第三者がお店の情報の修正を提案できるので、そちらを利用しましょう。

たとえば、ウェブメディアの高田馬場経済新聞に「400円持ち帰り弁当を始めた」と掲載された西早稲田の焼きとん居酒屋「BOO BASE WASEDA(ブーベイスワセダ)」さんは、Googleマイビジネス・マップ上では「テイクアウト」と設定していないため検索上、Googleの検索結果のナレッジパネルから詳細をみてもテイクアウトしているかどうかわからない状態です。

早稲田の居酒屋が400円持ち帰り弁当 テークアウトランチ続々 -高田馬場経済新聞

なので、テイクアウトや宅配をやっているって飲食店さんがあって、テイクアウトや宅配をやっていると表示されない状態だったら、ぜひ編集してあげて下さい。

こちらは、iPhoneのSafariでの画面例です。
Googleマイビジネス で宅配とテイクアウト対応に設定する方法

まずお店を検索します。
詳細をタップすると1番下に「この場所の説明」というリンクがあります。

下にスクロールしていくと食事の欄に「宅配可能」と「テイクアウト」がありますので、これもタップして「レ」表示に切り替えて下さい。
切り替えたら「送信」をタップ。

多少のタイムラグがある時もありますが、これを設定すると検索結果や検索した人に「宅配可能」、「テイクアウト」であることが詳細画面に表示され、判断しやすくなります。(検索結果に影響をあたえるフラグとして効果があるのか、といったところは諸説あるのですが…。)

■最後に

些細なことではありますが、これからさき「高田馬場 持ち帰り」と検索した時に対応しているお店が的確に検索結果に表示されるように、誰でも出来る簡単な飲食店支援をやってみませんか。

注1)対応しているかどうかわからないのに勝手に変更してはダメですよ。

注2)冒頭の写真は高田馬場で50年の老舗洋食屋さん「キッチンニュー早苗」の、オムハヤシライスです。

以上。

動画で違反手口を公然と説明するMEO業者-どこがNGなのか解説します

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

GoogleマイビジネスやInstagramを利用して集客アップサービスを提供する、とある会社の存在を知りました。

世間にはいわゆるグレーやブラックな手法を提供し、対価を得る「MEO」業者さんが多数存在します。
ただし、スパム行為や悪質商法(GoogleやInstagramのガイドライン違反)をしていると類推できるだけで、明らかにしている証拠がないため名指しすることは難しいです。

そんな中、なぜこの会社をとりあげたのかというと、この会社は社長自ら、自社のサービス内容の解説動画のなかで、明らかにスパムと判断できる説明をしていたからです。

さらに問題だと思ったのはこの社長、Googleの元社員(Google Asia Pacific. Marketing and Communications)という経歴だからです。
元Googlerが在籍した会社のプロダクトのガイドラインを踏みにじるサービスを展開するのは信じがたい。ガイドラインを知らないとも思えない。

こういうきっかけで書こうと思いました。

ガイドラインを守らないと、いきなり検索結果に表示されない、アカウント自体が停止、もしくは削除されるという罰則をうけることになります。
どういうことをしたらGoogleマイビジネス・マップのガイドラインに反することになるのか、この動画での社長の説明を解説します。

■この会社が提供しているサービス内容

株式会社Lim(以下Lim)は、人工知能活用「Lim MEO」という名称で、Googleマップ上で効率的に上位表示を実現するサービスを提供しています。
月額19,800円のシルバープランから、98,000円の専属プランで、Googleマイビジネスへの登録、外部被リンク作成、口コミ増加施策などを行っています。

MEO-LIM

Instagramでは、「インスタフォロワーを自動で増やす」というページでサービス内容が紹介されていて、ビジネスプラン・月額¥14,980/月など3つのプランが用意されています。

MEO-LIM

紹介しているページでは、世界中の有名企業に信頼されているとして、佐川急便、東芝、群馬県、ソフトバンク、RIZAP、DBS(シンガポール銀行)、DACグループのロゴを掲載しています。

さて、具体的にどこがスパム行為もしくは悪質商法なのか、説明します。

■報酬を払いクチコミを書いてもらうのはNG

Lim社長曰く
「うちには“Limローカルガイドコミュニティ”というのがあって、実際にホンモノの人間がクチコミをします。偽物はダメですよ。」(30分50秒)

Googleマイビジネス・マップのクチコミは、実際に現地に赴き体感した方が書けます。現地に行っていない方は書いてはいけませんし、Googleはスマホの位置情報もチェックしていますので、実際に行ったかどうか判別可能です。

さらに、クチコミを書く人がホンモノの個人のアカウントか偽物アカウントにかかわらず、対価を得てその見返りにクチコミを書くのはガイドラインに違反します。

この会社が、無償で引き受けて、ローカルガイドコミュニティのローカルガイドさんも無償で現地に赴き、体感してそのクチコミを書くのであれば何ら問題はありません。
しかし、”MEOシルバープラン”・¥19,800/月額で提供する中に”口コミ増加試作(原文ママ)”とLimのWebサイトにあります。

■人為的に被リンクを増やしても効果は無い

Lim社長曰く
「どのサイトにリンクを置いたら被リンク(サイテーション)に一番効果があるのか分析し、そのサイトからリンクを貼ります。」(29分35秒)

まず、外部のウェブサイトにリンクを貼ってもらう「被リンク」に関していうと、Googleから評価されていないウェブサイトからの被リンクは表示順位をあげることに対して全く効果が無いです。数が多くても同じく効果が無いです。

評価されていないウェブサイトというのは、知名度のないポータルサイトや個人のブログなどです。評価されているウェブサイトは、公的機関のサイトや信頼性の高いメディア、専門分野で支持を集めているウェブサイトのことをいいます。

Googleウェブマスタートレンドアナリストのゲイリー・イリーズ氏が、2017年6月にアメリカで開催されたSMX AdvancedというSEOカンファレンスにおいて、被リンクを増やすためにお金を払うことを、

literally throwing money out of the window,(文字通り、窓からお金を捨てるようなもの)

と発言しています。 また、

they now are way better at ignoring these paid or manipulated links(Googleは、それらのお金で購入されたリンクや人為的に操作されたリンクを〈評価する要素から〉除外することがうまくなっている)

とも話しています。

Google: Buying Links Is Like Throwing Money Out The Window

Limの説明を再掲します。

どのサイトにリンクを置いたら被リンク(サイテーション)に一番効果があるのか分析し、そのサイトからリンクを貼ります。

評価されているウェブサイトに勝手にリンクを貼ることはできません。編集権限を持っているウェブサイトでないとリンクを貼れません。

お金を払って彼らが所有するウェブサイトからリンクが貼られるということはどういうことか。
かつて一世を風靡した外部リンク施策ですね。
検索エンジンからペナルティをうける可能性があります。

■人為的にアクセス数を増やす、アクセスエリアを詐称するのはスパムです

Limの一番のウリは、”Word Server Access System”というシステムです。
これは、動画の28分から説明がはじまります。箇条書きにするとこうなります。

  • Limは世界中にサーバーを所持していて、香港からコントロールしている
  • サーバーではiPhoneのチップへ万単位の数で操作の指示を送ることが出来る
  • チップからGoogleマイビジネスで登録した店舗情報や公式ウェブサイトにアクセスしてページビューを稼ぐ
  • サイトの滞在時間もコントロールし、評価されやすくする
  • アクセス元は、海外からではなく日本国内からのアクセスであるように詐称する

簡単にいうと、あたかも数万人が特定の店の情報を見ているように偽のアクセス数を稼ぎます、といっています。

本来、Web上の情報へアクセスした数、閲覧数は、人間がスマートフォンやパソコンで閲覧した数であることが求められます。

機械的に表示させたのであれば、それが何万回であろうが宣伝にはなりません。しかし、Googleの検索サイトであたかもその情報が多数検索され、人からアクセスされていると思わせ、人気のある情報、知名度のあるお店と思わせ、その情報が有益であると思わせる施策をLimはとっている。
当然これは、Google検索に対するスパム行為です。日本国内からのアクセスであるように詐称する、人間の操作のようにアクセスする、というのはあくまでそうしてスパム判定から逃れらようとしているだけで、機械的に閲覧数を稼ぐことそのものはスパム行為です。

さらに、あたかも日本国内からのアクセスであるようにという接続元を詐称する手法は「IPスプーフィング」といって、それ自体では攻撃できませんが不正侵入等を目的とした不正アクセス時によく利用される手法です。

■”Word Server Access System(WSAS)”でInstagramへのスパム行為も

さて、LimはもともとInstagramを利用した集客システムの提供からはじまった会社のようです。

インスタフォロワーを自動で増やす

こちらのサービスもWSASを利用しているようです。
アクセス元の詐称の他、自動操作であたかも人間が操作しているように、サービスを申し込んだアカウントに大量の「いいね」をして、あたかも人気のアカウントのように見せるスパム行為をしているようです。

ここで注目したいのはこのサービスが有効だという、Limのロジックです。

”現在インスタグラムのアップデートにより全ての自動運用ボットは正常な作動はなされません。そんな中、Limの技術によりインスタ自動運用は世界でも弊社のみが現在提供できるサービスとなりました。”

動画もあります。

対して、Instagram社のコミュニティガイドラインはこちら。

有意義で純粋なやり取りを大切にしてください。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。

LimはInstagram社に検知されないから大丈夫と言っている、しかしInstagram社は人為的に集めるのはNGといっている。

Limの考えは、たとえて言うと「万引きも見つからなければ問題ない」と言っているのと同じですね。

あきらかに、Instagramのエコシステム、コミュニティを毀損するスパム行為です。

■まとめ

悪質業者、スパム業者がそのスパム手法を公然と説明して営業活動をしているのはあまり表に出てこないので、とりあげてみました。

なぜスパムなのか、なぜ悪質なのかできるかぎるわかりやすく書いたつもりですが、わかっていただけたか不安です。

営業にくる業者さんが悪質なのかそうでないのか、判断する材料としてすこしでも役に立てば嬉しいです。

以上。

この店の評価おかしくない? -Googeマップのやらせクチコミを見破るチェックリスト

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

やらせのクチコミ、言い換えると「買われたクチコミ」があるのをご存知ですか?
お店のオーナーがお金を払って自分のお店に書いてもらった好意的なクチコミのことをいいます。

インターネット上でのお仕事募集サイトで「クチコミ」投稿を請け負います、という仕事の募集が掲載されていたのをツイートしたところ、Buzz Feed Newsさんに取り上げられてもらえました。

>買われたクチコミ。Googleマップ、Amazon、楽天で横行か。 温床になっていたのは…

また、競合店の悪口を書き込む代行業者も存在するようで、こちらは日経ビジネスで記事になっていました。

>アマゾンやグーグルで競合店を中傷する口コミ横行

※Googleマイビジネス・Googleマップにはクチコミ投稿に対してガイドラインが設けてあり、当然対価を得てクチコミを投稿することは禁止されています。

普段利用しているGoogle検索で、その結果出てくるお店の情報、もしかして作られた評価かも知れなくて、それに騙されるのは癪ですよね。
そんなやらせクチコミに惑わされないために、やらせクチコミを見破る必殺チェックリストを伝授します。

■やらせクチコミと思われる店のサンプル

やらせクチコミは、書く方も依頼する方も報酬を払って書いている/書いてもらっていることは当然どこにみ明記されていません。
しかし、ざっとみると不自然さが漂います。
まずは、どんなクチコミが並んでいるかみてください。

左上のクチコミが最新、右下が一番古いクチコミです。

どこか不自然だけど、どこが不自然なのか。
必殺チェックリスト、公開します。

1.一時期に口コミが集中している

クチコミは「並べ替え」で並び順を変更できます。
これを利用して、「新規順」で並び替えてみてください。
☆5つの口コミが、同じタイミングで投稿されていませんか。

それぞれのクチコミには、適度にほめているテキストが表示されて、数を数えると10件、20件、30件とキリのいい数字ではないですか。
それは、口コミ代行業者がその単位で、見積もり、受注をしているからです。
ある代行業者の料金ページがこちらです。

「モニター」に依頼し書かせるという業者もあります。その手の業者だと多少は投稿時期がずれますが、いずれにせよ数ヶ月かけて請け負う業者はないので、投稿タイミングは一時期に集中してしまいます。

2.「!(びっくりマーク)」、「オススメ」といった表現が多用されている

クチコミ代行業者さんが書くタイプも、モニターさんが書く場合でも、素人が自発的に思い入れがあって書く文章とはしたお金のために書くのでは熱量がだいぶ違ってきます。
書く内容が具体性に乏しい場合は、勢い、「!」びっくりマークを使ってしまいますね。
実際に深く考えたわけでもないので、とりあえず便利な表現「オススメです」を使ってしまいますね。

なんにも心に刺さらない美辞麗句が並んでいたら、やらせクチコミかもしれません。

3.「店名」や「場所」が書き込まれている

Googleマップ・マイビジネスのクチコミは、すでに店名、住所が明白な情報欄から「クチコミを書く」でクチコミを書き始めます。
ですので、普通にクチコミを書き始めた人はクチコミは店名、住所の表示とセットで表示されることを前提に書き始めます。
なので、わざわざ文章内で店名、住所を書くことはしません。感想に重きを置きます。
その一方、依頼されたクチコミは名前を覚えてほしい、訪問してほしいという依頼者からの意図を無意識に汲み取ります。
その結果、わざわざ「〇〇さんにお願いしました」、「〇〇さんに伺いました」といったレポート的な記述がはいります。
住所も、同様ですね。道順などの説明にくどさを感じたらやらせクチコミかもしれません。

4.野良アカウントが多い

さて、内容から離れて投稿している冒頭の画像、投稿しているアカウントをみてください。
やらせクチコミを業としてやっていると、たくさんのクチコミや写真投稿をした信頼性のあるアカウントを使うと手間が増えるので使いません。
クチコミが初めて、二つ目程度の経験値がほぼゼロのアカウントでクチコミが書かれます。
当然、写真の投稿はありません。アイコンは人型図柄の初期状態です。
これを私は”野良アカウント”と呼んでいます。
そして、名前だけはいかにも実在しそうな名前になっています。
(実際、信憑性をつけるために何某かの名簿やSNSから持ってきているのだと思います。)

■まとめ

キリよく5つ並べたかったのですが、同じ粒度のものが思いつきませんでした。
まだあるはずなので、見つかったら追記します。

お店のクチコミをみていて、なんだかおかしいなと思ったら、この4点を思い浮かべてクチコミを眺めてみてください。
やらせクチコミをしてそうだ、とわかればそのお店をみる目も変わると思います。

ここのオーナー。”ズル”をする人なんだと。

Googleローカル検索 検索地点とクチコミ評価の関係性で結果がどう変わるか調べてみた

google local search

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

調査結果を説明する前に、Googleマイビジネスに登録されたお店の情報がローカル検索によって表示される仕組みを簡単に説明します。

■ローカル検索とは

ローカル検索とは、「地域名・住所+キーワード」で検索したときに地域名・住所に応じた検索結果を表示することをいいます。
2015年1月に「ヴェニスアップデート」というGoogle検索のアルゴリズム更新以降は、場所を入力しなくても、検索時にGPSなどによる位置情報が付加されて、検索している場所に応じた結果が表示されるようになりました。
このローカル検索とGoogleマイビジネスへの店舗情報登録により、例えば「ラーメン」と検索すれば、登録された住所と地図上に指定したピンの位置を元に、近隣のラーメン屋が3件、検索結果の上部に表示されます。

さて、今回調査したのは、ラーメン屋が密集している東京都新宿区高田馬場においてスマートフォンで「ラーメン」と検索し、立ってる場所に応じてローカル検索の結果がどのように変わるのか、です。

調査は、スマートフォンがiPhone7plus、ブラウザはSafariで行いました。
調査した時間帯は16:40〜17:00です。
なぜ時間を書いたかは、読み進めて頂ければわかります。

■蒙古タンメン中本 高田馬場店の前で検索してみる

厳密に言うと、蒙古タンメン中本はテナントビルの地下1階にあり、スマホでの位置情報取得がどの程度可能か不安だったので、お店があるビルの玄関前で検索しました。

結果はこちら。

検索結果 蒙古タンメン中本

蒙古タンメン中本が1番手に表示されました。
お店への距離が35mです。2番手の博多風龍が98m、らあ麺やったる!が89mです。
3店ともビジネス名に「高田馬場」とあるのでビジネス名に地名があるかどうか、の条件は同じです。
らあ麺やったる!が89mで2番目に近いラーメン店なのに3番手なのは、クチコミ評価が博多風龍が4.0、らあ麺やったる!が3.8で博多風龍のほうが評価が高いからのようです。
※地図上の青い円が取得した位置情報による、検索している場所です。

■らあ麺やったる! 高田馬場本店の前で検索してみる。

それでは、クチコミ評価とお店への距離はどちらが影響が大きいのか、らあ麺やったる! 高田馬場本店の前で検索してみました。

検索結果 らあ麺やったる!

お店への距離が11m、クチコミ評価が他の2店より低いのにもかかわらず、1番手に表示されたのはやはり距離が近いからなのでしょう。
クチコミ評価が2番手と3番手は同点で、距離が99mの博多風龍が2番手、79mの蒙古タンメン中本が3番手なのは少し疑問が残ります。早稲田通りを渡るか渡らないかが考慮されているのでしょうか。

■鶏そば 三歩一の前で検索してみる

ここで今まで検索結果画面に出てこなかった鶏そば三歩一のお店の前で「ラーメン」と検索してみました。
三歩一は食べログでの高田馬場ラーメンランキングTOP20(2019年2月1日更新分)の中で4位、ラーメン好きの間でもしばしば言及される人気店です。Googleのクチコミは3.9、らあ麺やったる!より0.1高いです。
結果はこちらです。

検索結果 らあ麺やったる!

お店の前にいるのにも関わらず、らあ麺やったる!が1番手に表示されました。距離110mの旨辛ラーメン表裏がクチコミ評価3.9ながら距離120mの蒙古タンメン中本を抜いて2番手に入ってきました

では、検索場所が鶏そば三歩一のお店の前、距離が一番近くて評価も3.9と悪くないのになぜ1番手に表示されないのか。
答えは、このお店の写真をよく見てください。
お昼の営業が終わって夜の営業までのあいだの休憩時間だったのです。準備中の看板がでています。

ローカル検索をした場合、お店の営業時間まで加味されて表示されるのです。
それと、今回の検索でどの程度影響があるのかわかりませんが、今まで紹介した他店との大きな違いは、鶏そば三歩一はオーナー確認をしていないのです。

■野方ホープ高田馬場店の前で検索してみる

クチコミ評価の点数と距離が検索結果にどのように影響するのか、もう少し調べてみます。
クチコミ評価が3.7の野方ホープのお店の前で検索しました。

検索結果 野方ホープ

距離が9mだと、クチコミ評価3.7が3.9と4.0に勝るんですね。野方ホープが一番手です。その次に近い表裏が2番手、3番手は蒙古タンメン中本です。
圧倒的な(といっても100mですが)距離の差はクチコミが良くても敵わないということのようです。

■日高屋高田馬場駅前店の前で検索してみる

日高屋は幸楽苑と並ぶ有名ラーメンチェーンですね。ラーメン店のイメージがあるのですがこれまで結果に全く表示されなかったので、お店の前で検索してみました。

結果はこちらです。

検索結果 日高屋

表示されません。
今までに登場したお店がリスティングされていますね。

試しに検索語句を「中華」として、日高屋の前で検索してみました。
すると、一番手に表示されました。

ほう。
「中華料理店」と登録されているため、「ラーメン」というキーワードでは表示されなかったようです。
ラーメン店が1店しかない郊外だと中華料理店もリスティングされるかも知れませんが、ラーメン店が密集している高田馬場周辺ではリスティングされませんでした。

検索結果 日高屋(中華)

■検索意図とローカル検索の3要素

検索意図とローカル検索の3要素により、ような検索結果が表示されます。

検索意図とは、ラーメンは多くの人が知っている料理であり、「ラーメン」と検索すると、ラーメンとはなにかを知りたいわけではなく、ラーメンを食べたいから検索している、とGoogleに理解されてその結果が表示される、ということです。
営業時間かどうかでフィルタリングされるのは、検索意図によるものだと思われます。

ローカル検索の3要素とは、3件の検索結果を表示する際に以下の3つの要素が考慮されるということです。

関連性:地域と、関連するキーワード(カテゴリ)
距離:検索している場所からの物理的な距離
知名度:クチコミ、被リンク、サイテーション

今回の検証により、検索キーワード「ラーメン」での検索は、関連性はカテゴリを適切に設定していれば判別され、ビジネス名での「ラーメン」入力はそれほど重要ではないことがわかりました。(近隣には野郎ラーメンがありますが、表示されなかった。)
重要なのは、検索している場所からの距離と、クチコミ評価であり、近くて評価が高い店が表示されることがわかりました。

■ローカル検索について、まとめ

ローカル検索、特に地域名を入れずにキーワードのみで検索される場合に対策できることはこちらになります。

  1. 関連性に関しては、カテゴリを適切に登録するしか有りません。
  2. 距離に関しては、住所とマップ上に設定するピンを正確に登録するしか有りません。
  3. 唯一、知名度(クチコミ評価)のみ間接的になりますが、対策できる項目です。

ローカル検索、ローカルSEOで重要なことは、よいクチコミ評価を地道に増や続ける努力をすることが重要だと言うことがあらためてわかりました。

では、よいクチコミを集めるにはどうしたらよいか、に関してはまたの機会にお伝えします。

あなたは「’MEO’対策で集客アップ」業者に騙されている-悪質業者を見分ける6ポイント

STOP-MEO 詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

Googleマイビジネスの知名度が上がり、お店の情報を正しく登録するためにどうしたらいいのか、と考える経営者さんが増えてきました。

その一方で、「Webでの集客アップお手伝いします」という営業も活発化しているようです。全てが悪徳な業者ではないですが、Googleマイビジネスの仕組みを理解していると、「それはお金取れないでしょう」とか「それはGoogleのガイドライン違反だからやってはいけないでしょう」という業者さんも散見します。

とはいっても、営業を受ける経営者さんはそもそもWebのことがわからないから業者さんを頼りにするわけで、提案されている手法がそもそも良いのか悪いのか判断がつかないのが実情です。

どの業者さんが良くてどの業者さんが悪いのか。

良い業者かどうかはの判定は難しいですが、悪い業者さんの判定は比較的簡単です。
冒頭の画像にも掲げましたが、「詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント」を作りましたので、Web集客の営業を受けたんだけど、というときに思い出してチェックして貰えたらありがたいです。

Googleマイビジネス 悪質MEO業者を見分ける6項目

  1. 電話営業をしている
  2. 「”MEO”対策が必要です」という
  3. Local SEOという言葉を知らない
  4. 「成果報酬だから安心」という
  5. キーワード設定「大丈夫」と言う
  6. Googleのガイドラインを知らない

順番に、なぜそうなのか解説します。

1.電話営業している

大抵のことがネットとスマホで事足りる昨今、電話する機会自体減っていますよね。
何か業者のサービスを使うときは、人に聞くかまずググると思います。
いろいろ比較して、そこから使う使わない、どの業者にするかを決めると思います。
そんななか、電話営業してくるということは、そういうことが不得意な人につけ込もうということなんです。

そして、もう一つ考えて欲しいことは、ここ数年で電話営業がきっかけで何か得したことがありましたか? 数年で、でなくてもあなたの人生の中で、でも構いません。
僕自身、電話営業がきっかけで売上が上がったとか経費が大幅に削減できたとかそういう経験が今までにありません。
今どき電話営業しているところは相手にしてはいけません。

2.「”MEO”対策が必要です」という
3.Local SEOという言葉を知らない

MEOという言葉は、Googleマップが一般的に認知され出した頃、10年位前に「Googleマップにあなたのお店を載せませんか」という業者さんの営業トークで使われたのが最初だと思います。MEOとは、Googleマップ最適化、Map Engine Opitimizetionの頭文字を取ってMEOなんだそうです。
なんだそうですと書いたのは、このMEOという言葉、Googleのお膝元アメリカでは存在しない言葉なのです。試しにWebブラウザを英語設定にして「Map Engine Opitimizetion」、「MEO」と検索してみてください。
全く何も検索に引っかかりません。日本語のサイトが出てきます。

GoogleマイビジネスやGoogleの検索に関して正しい知識をもっているひとは、MEOという言葉は存在しないので使いません。地域の店舗や施設を検索することをLocal Search(ローカル検索)といい、地域での検索に対して適切に検索結果に表示させる対策をLocal SEOといいます。「MEO対策」って口に出すのは、ニュアンス的に「ナウいですね」とクチにだすような感覚です。古い上に、そんな英語はない。とても恥ずかしい感覚なので使わないです。

営業さんが「”MEO”対策が必要です」って言い出したら、ローカルSEOって言うんですよと教えてあげてください。言うのが面倒くさかったらニヤニヤするだけでも構いません。

STOP-MEO 詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント

4.「成果報酬だから安心」という
5.キーワード設定「大丈夫」と言う
6.Googleのガイドラインを知らない

MEO業者さんが提案するプランは、いくつかキーワードを選定して、検索結果の上位3位内に入っていたら、その日数かける700円を成果報酬として頂きます、というものが多いと思います。(大抵1日500円〜1,500円程度に設定されてますね。)
たとえば、高田馬場駅前で鈴木家という屋号でラーメン屋をしている場合、鈴木家という屋号の他に、Googleマイビジネスの店名欄に「高田馬場」、「ラーメン」、「つけ麺」と付け加えて「高田馬場 ラーメン・つけ麺 鈴木家」と登録します。
登録後、検索したときに上位3位内に入った実績をカウントしてその日数分の費用が請求されるわけです。

これを提案してくる業者はぼったくり業者です。理由は2つ。

1つ目。

通常のGoogle検索でもGoogleマップの検索でも、Googleは検索している場所から近くにあるお店を表示します。
先ほどの鈴木家の例でいうと、高田馬場駅前でラーメンと検索すると、検索している場所と鈴木家さんの距離で表示されるかされないかが決まるのです。
Googleマイビジネスにラーメン屋という業種で住所も正確に普通に登録していれば、鈴木家さんのお店の前で検索すると、よほどのことが無い限り3位内に表示されます。
店名に高田馬場やラーメンというキーワードがあるから表示されるということではありません。

2つ目。

Googleマイビジネスの店名欄に地名や業種などのキーワード設定をしてはいけません。
これは、Googleマイビジネスのガイドラインで明確に説明されています。
カテゴリや住所の登録欄があるのに余計なキーワードを登録されたら、検索した人がわかりにくいでしょということです。
もしラーメンという言葉を入れたいのなら、店名自体を変える必要があります。「ラーメン二郎」や「いきなりステーキ」という店名はマーケティング的に秀逸な店名なのです。

なぜぼったくり業者とか悪質業者という理由を理解して頂けたと思います。
MEO業者さんのオフィスが六本木にあったとしても、六本木にいながらにして高田馬場駅前で検索したらどんな検索結果かわかるツールがあります。そういうツールでカウントして「成果報酬」を請求するわけです。

そして、店名へのキーワード設定。Googleのガイドラインに違反をしたらどうなるかご存知ですか。Googleのガイドラインに違反したらリスティング停止になります。検索結果に表示されない、ということです。
付け加えると、たとえあなたのお店がガイドラインに違反していなかったとしても、管理者権限をMEO業者に設定していた場合、その業者の他の管理先がガイドライン違反と判定されたら、あなたのお店も同罪とみなされて、表示されなくなります。

STOP-MEO 詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント

店名欄にキーワード設定をしましょうと提案されたならば、それはガイドラインに違反しているということをその営業さんに教えてあげて、きっぱりと断ってください。
あなたのためにも、その業者さんのためにも。

こんなMEO業者はダメ、こんなWeb集客コンサルはダメ、まとめてみました。
お店を経営している方、特に店頭に立っている方はWebの知識をこまめに仕入れる時間がとれないと思います。
営業電話がかかってきたら、ぜひこの6項目があったことを思い出してください。

お店をやっていないから関係ないや、と言う方も、あなたの行きつけのお店の店主さん、親兄弟、友人知人の店主さんがなにも知らぬまま月々数万円を払っているかもしれません。
ぜひ、この情報を教えてあげてください。

以上。

「Googleで予約」連携をするにはToretaとクービックに注目しておこう

Googleで予約(Reserve with Google)

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

Googleマイビジネスでお店の情報を登録することは、GoogleのCMの効果もあってかだいぶ浸透してきていると思われます。

Googleマイビジネスには様々な機能が実装されていますが、海外でリリースされていて日本ではまだリリースされていない機能があります。

中でも以前紹介した、「Googleで予約(Reserve with Google)」は日本ではまだリリースされていませんが、心待ちにしている店主さんも多いでしょう。
ヘルプが徐々に日本語対応されてきているので、いきなりリリースされる日も近いと思われます。

Googleで予約(Reserve with Google) Toreta

こちらは以前に書いたReserve with Google(Googleで予約)の記事です。
Reserve with Google(Googleで予約)でサロンやフィットネスの予約と決済が可能に

「Googleで予約(Reserve with Google)」に関しては欧米などでは既に利用されています。
そして、その予約はGoogleが機能を提供しているわけではなく、外部のWebサービスを提供している会社と連携して実装します。
Googleマイビジネス(Google検索とGoogle Map)で表示された店舗情報のうち、予約ボタンを押すと外部の予約サービスに繋がるようになっています。

この外部のWeb予約サービス会社ですが、複数の会社が対応しています。
こちらがその一覧です。

「Google で予約」のパートナー

Googleはほぼ全世界にGoogleマイビジネスを提供していますが、予約サービスを全世界に提供している会社は現在のところないので、ヨーロッパで提供している会社、中東、アジア、南米などなど、地域ごとにたくさんのWeb予約サービスがパートナーとして登録されています。

その予約機能が好調であると報じている記事はこちらからどうぞ。
グーグルの予約機能が好調、検索は次世代へ

さて、前置きが長くなりましたがここからが本題。

日本でも「Googleで予約(Reserve with Google)」がリリースされる日が近いと思われます。
そのとき、日本国内でWeb予約サービスを提供している会社でGoogleと提携している会社はどこなのか。

日本でも飲食店では食べログ、ぐるなび、エステやヘアサロンではホットペッパービューティーが、Web予約サービスとしてすぐ思い浮かぶと思います。

さきほどの「Googleで予約(Reserve with Google)」のパートナーページで近日提供予定の会社一覧を眺めていると、食べログ、ホットペッパービューティーの名前が見当たらないのですよね。
ぐるなびは日本語のロゴなのでリストの中で目立っているので存在がすぐわかりますが、その他ひとつひとつ調べていくと飲食店分野ではToretaがみつかります。

ToretaGoogleで予約(Reserve with Google)

Toretaは、ぐるなび、favy、ヒトサラなどなど、グルメサイトと公式に予約の連携をしているので、Googleで予約に対応するとなると飲食に関してはToreta一択となると予想されます。

飲食業以外対応となると、あらゆる業種に対応としているクービック(Coubic)が近日提供予定の会社に掲載されていました。

クービック(Coubic)Googleで予約(Reserve with Google) クービック

リクルートのホットペッパービューティーが近日提供予定の会社に見当たらないので、サロン系はGoogleマイビジネスと連携するには、クービック一択になりますね。
クービックはそれ以外にもたくさんの業種に対応しているので、サロン系以外の業者さんも一度クービックのサイトをチェックしてみて下さい。

Googleマイビジネスの登録で検索結果に表示されるナレッジパネルやマップの画面から予約してもらうために、日本国内でいち早く「Googleで予約(Reserve with Google)」対応したいなら、飲食業ならToreta、それ以外の業種はクービックのサービスを利用する必要があるようです。

飲食業は食べログ、ぐるなび、ホットペッパー、Retty、サロン系はホットペッパービューティーが主だったWebサービスですが、Googleで予約が日本でリリースされると、Toretaとクービックがゲームチェンジャーになるかもしれませんね。

Googleマイビジネス ホテルの立地のスコアがスマホでの検索時に表示されるようになりました

Googleマイビジネス ホテルの立地のスコア

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

Googleマイビジネス(Google検索)でホテルや旅館を「地域名+ホテル」と検索したことはありますか。
飲食店やヘアサロンなどど比べて、表示する情報量が格段に多いです。

「地域名+ホテル」と検索した場合、立地が良いか良くないかを5点満点で評価した内容を表示する「立地」タブが追加されました。

タブをタップすると、文章で紹介された地域情報と、「ホテルの立地のスコア」が表示されます。

Googleマイビジネス ホテルの立地のスコア

ホテルの立地のスコアは、以下の3ポイントから算出されています。

  • おすすめスポットへの近さ
  • 交通機関への近さ
  • 空港へのアクセス

これらは、Googleマップのデータから各項目が算出され、総合評価が最大5点で表示されます。

現在、「立地」タブが表示されるのはスマートフォンで「地域名+ホテル」と検索したときのみです。
「ホテル」の部分は、旅館や民宿と入力しても同様な結果が得られます。
試しに、「地域名+保養所」と検索した場合は「立地」タブが表示されますがスコアは表示されませんでした。

またざっと、東京、大阪の主要ターミナル駅の地名で検索してみましたが、3点台後半から4点までで、それ以上のスコアが表示されるホテルをえびすいは見つけられませんでした。

いずれにせよ、「ホテルの立地のスコア」、土地勘がない地域での宿泊施設選びの良い指標になると思われます。

以上。

Reserve with Google(Googleで予約)でサロンやフィットネスの予約と決済が可能に

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

Reserve with Google(グーグルで予約)というサービス名を聞いたことがありますか。
昨年(2017年)から、Googleマイビジネス(Google検索、GooogleMaps)の結果から直接、フィットネスジムやヘアサロン、エステティックサロンの予約ができるサービスがリリースされています。
残念ながら、日本ではまだリリースされていませんが、今までの他のサービスのリリース状況から考えると、1,2年以内には日本でも正式にリリースされる可能性が高いと思われます。

こちらが、Reserve with Google(以下、Googleで予約と呼びます)の日本語の画面です。
「間もなく始まります。」と表示され、利用規約なども日本語で読めるようになっています。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

さて、このGoogleで予約、どのような使い勝手か簡単に紹介します。
実際に稼働しているアメリカ、それもGoogleさんのお膝元、カリフォルニア州マウンテンビューでヨガのレッスンを検索してみます。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

まずは、Googleマイビジネスでの検索、ローカル検索ともいいますが「業種+地域」で検索します。
今回は、「yoga mountain view ca」と入力しました。
営業中かつ高評価のTop3のヨガスタジオが表示されました。
Googleで予約に対応しているところは、店名の右に「予約」のボタンが表示されています。一番下のヨガスタジオは「電話」になっています。
一番上のCalifornia Yoga Centerを選んでみます。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

直近1週間のカレンダーの下に、時間帯とそれぞれに選択可能なプログラムがドロップダウンリストで表示されます。
試しに、9:00からのMixed Levelの予約ボタンをタップします。
すると、連絡先情報、料金情報、支払い情報の選択になります。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

連絡先情報は、Googleのアカウントに登録されている連絡先が自動入力されます。
料金情報をタップすると、1回分か複数回分かのチケットが選択できます。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

チケットを選択して、次は支払い情報です。「G Pay」を選ぶかもしくはGoogleのアカウントで登録してあるクレジットカードでの支払いを選べます。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』

えびすいは、現在こちらのレッスンをすぐに受けられないのでここまでにしておきますが、こちらで事前の決済が完了します。

このGoogleで予約は、GoogleとGoogleと提携する予約・決済サービスを持つパートナー会社により実現しています。

Googleで予約のパートナー一覧はこちらから確認できます。
「Google で予約」のパートナー

日本でGoogleで予約が利用開始される時も、パートナー会社の利用とセットになると思われますので、既にこちらの一覧にあり日本でもサービスを展開しているSquareやTripAdvisorが参画してくる可能性は高いでしょうね。

日本のサロン業界ではリクルートのホットペッパービューティーとミニモのほぼ2社しか予約サービスを提供していない寡占状態、というかシェアから言うと今のところ、ホットペッパービューティーの独壇場です。
この2社が、それぞれGoogleと提携するのか、そのまま独自路線でいくのかが気になるところです。

いつ「Googleで予約」が日本でリリースされるのか、リクルートはどうするのか、Gmb.tokyoでも注視していきます。

Googleマイビジネス・『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』
※フィットネスクラスの予約ができるようになったことを告知するGoogleのブログ。

以上。