あなたは「’MEO’対策で集客アップ」業者に騙されている-悪質業者を見分ける6ポイント

お世話になります。えびすい@GMB.tokyoです。

Googleマイビジネスの知名度が上がり、お店の情報を正しく登録するためにどうしたらいいのか、と考える経営者さんが増えてきました。

その一方で、「Webでの集客アップお手伝いします」という営業も活発化しているようです。全てが悪徳な業者ではないですが、Googleマイビジネスの仕組みを理解していると、「それはお金取れないでしょう」とか「それはGoogleのガイドライン違反だからやってはいけないでしょう」という業者さんも散見します。

とはいっても、営業を受ける経営者さんはそもそもWebのことがわからないから業者さんを頼りにするわけで、提案されている手法がそもそも良いのか悪いのか判断がつかないのが実情です。

どの業者さんが良くてどの業者さんが悪いのか。

良い業者かどうかはの判定は難しいですが、悪い業者さんの判定は比較的簡単です。
冒頭の画像にも掲げましたが、「詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント」を作りましたので、Web集客の営業を受けたんだけど、というときに思い出してチェックして貰えたらありがたいです。

Googleマイビジネス 悪質MEO業者を見分ける6項目

  1. 電話営業をしている
  2. 「”MEO”対策が必要です」という
  3. Local SEOという言葉を知らない
  4. 「成果報酬だから安心」という
  5. キーワード設定「大丈夫」と言う
  6. Googleのガイドラインを知らない

順番に、なぜそうなのか解説します。

1.電話営業している

大抵のことがネットとスマホで事足りる昨今、電話する機会自体減っていますよね。
何か業者のサービスを使うときは、人に聞くかまずググると思います。
いろいろ比較して、そこから使う使わない、どの業者にするかを決めると思います。
そんななか、電話営業してくるということは、そういうことが不得意な人につけ込もうということなんです。

そして、もう一つ考えて欲しいことは、ここ数年で電話営業がきっかけで何か得したことがありましたか? 数年で、でなくてもあなたの人生の中で、でも構いません。
僕自身、電話営業がきっかけで売上が上がったとか経費が大幅に削減できたとかそういう経験が今までにありません。
今どき電話営業しているところは相手にしてはいけません。

2.「”MEO”対策が必要です」という
3.Local SEOという言葉を知らない

MEOという言葉は、Googleマップが一般的に認知され出した頃、10年位前に「Googleマップにあなたのお店を載せませんか」という業者さんの営業トークで使われたのが最初だと思います。MEOとは、Googleマップ最適化、Map Engine Opitimizetionの頭文字を取ってMEOなんだそうです。
なんだそうですと書いたのは、このMEOという言葉、Googleのお膝元アメリカでは存在しない言葉なのです。試しにWebブラウザを英語設定にして「Map Engine Opitimizetion」、「MEO」と検索してみてください。
全く何も検索に引っかかりません。日本語のサイトが出てきます。

GoogleマイビジネスやGoogleの検索に関して正しい知識をもっているひとは、MEOという言葉は存在しないので使いません。地域の店舗や施設を検索することをLocal Search(ローカル検索)といい、地域での検索に対して適切に検索結果に表示させる対策をLocal SEOといいます。「MEO対策」って口に出すのは、ニュアンス的に「ナウいですね」とクチにだすような感覚です。古い上に、そんな英語はない。とても恥ずかしい感覚なので使わないです。

営業さんが「”MEO”対策が必要です」って言い出したら、ローカルSEOって言うんですよと教えてあげてください。言うのが面倒くさかったらニヤニヤするだけでも構いません。

STOP-MEO 詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント

4.「成果報酬だから安心」という
5.キーワード設定「大丈夫」と言う
6.Googleのガイドラインを知らない

MEO業者さんが提案するプランは、いくつかキーワードを選定して、検索結果の上位3位内に入っていたら、その日数かける700円を成果報酬として頂きます、というものが多いと思います。(大抵1日500円〜1,500円程度に設定されてますね。)
たとえば、高田馬場駅前で鈴木家という屋号でラーメン屋をしている場合、鈴木家という屋号の他に、Googleマイビジネスの店名欄に「高田馬場」、「ラーメン」、「つけ麺」と付け加えて「高田馬場 ラーメン・つけ麺 鈴木家」と登録します。
登録後、検索したときに上位3位内に入った実績をカウントしてその日数分の費用が請求されるわけです。

これを提案してくる業者はぼったくり業者です。理由は2つ。

1つ目。

通常のGoogle検索でもGoogleマップの検索でも、Googleは検索している場所から近くにあるお店を表示します。
先ほどの鈴木家の例でいうと、高田馬場駅前でラーメンと検索すると、検索している場所と鈴木家さんの距離で表示されるかされないかが決まるのです。
Googleマイビジネスにラーメン屋という業種で住所も正確に普通に登録していれば、鈴木家さんのお店の前で検索すると、よほどのことが無い限り3位内に表示されます。
店名に高田馬場やラーメンというキーワードがあるから表示されるということではありません。

2つ目。

Googleマイビジネスの店名欄に地名や業種などのキーワード設定をしてはいけません。
これは、Googleマイビジネスのガイドラインで明確に説明されています。
カテゴリや住所の登録欄があるのに余計なキーワードを登録されたら、検索した人がわかりにくいでしょということです。
もしラーメンという言葉を入れたいのなら、店名自体を変える必要があります。「ラーメン二郎」や「いきなりステーキ」という店名はマーケティング的に秀逸な店名なのです。

なぜぼったくり業者とか悪質業者という理由を理解して頂けたと思います。
MEO業者さんのオフィスが六本木にあったとしても、六本木にいながらにして高田馬場駅前で検索したらどんな検索結果かわかるツールがあります。そういうツールでカウントして「成果報酬」を請求するわけです。

そして、店名へのキーワード設定。Googleのガイドラインに違反をしたらどうなるかご存知ですか。Googleのガイドラインに違反したらリスティング停止になります。検索結果に表示されない、ということです。
付け加えると、たとえあなたのお店がガイドラインに違反していなかったとしても、管理者権限をMEO業者に設定していた場合、その業者の他の管理先がガイドライン違反と判定されたら、あなたのお店も同罪とみなされて、表示されなくなります。

STOP-MEO 詐欺的Web集客業者を見分ける6つのチェックポイント

店名欄にキーワード設定をしましょうと提案されたならば、それはガイドラインに違反しているということをその営業さんに教えてあげて、きっぱりと断ってください。
あなたのためにも、その業者さんのためにも。

こんなMEO業者はダメ、こんなWeb集客コンサルはダメ、まとめてみました。
お店を経営している方、特に店頭に立っている方はWebの知識をこまめに仕入れる時間がとれないと思います。
営業電話がかかってきたら、ぜひこの6項目があったことを思い出してください。

お店をやっていないから関係ないや、と言う方も、あなたの行きつけのお店の店主さん、親兄弟、友人知人の店主さんがなにも知らぬまま月々数万円を払っているかもしれません。
ぜひ、この情報を教えてあげてください。

以上。